第6回寄稿 SHIMAISHIBAI「SHIMAISHIBAI、はじめます。」

         佐藤佐吉演劇祭2022の関連企画として開催される『見本市』

活動最初期にあたる9団体を選出し、ショーケース型の公演を行います
【公演詳細】
佐藤佐吉演劇祭2022 関連企画 ショーケース公演「見本市」
2022年4月7日(木)ー10日(日)@北とぴあ カナリアホール

みなさん、はじめまして。窓口担当の平井です
見本市の"カタログ"をつくるべく、インタビュー企画に続いて"団体からの寄稿"を集めました
今度は彼彼女ら自身の"言葉"に耳を澄ませてみてください✨
「見本市カタログをつくろう」第6回目の寄稿はSHIMAISHIBAIさんからお寄せいただきました

 


 SHIMAISHIBAI(Bブロック 出演)



 藤井千咲子と重松文の俳優二人により、2021年5月23日発足。
 「めんどくさくて、おろかわいい」をテーマに活動する女ばかりの演劇ユニット。
 メンバー同士姉妹のような関係でいたいという思いと、
 女ばっかりでかしましくしている様を姉妹に例えて命名。

 現在は二人組だが、メンバーはおいおい増やしていく予定。



 はじめまして、SHIMAISHIBAI代表の藤井千咲子です。
 もう一人のメンバーが重松文、通称ぶんちゃんです。
 SHIMAISHIBAIは現在二人組の演劇ユニットでして、
 私と重松さん、2人合わせてSHIMAISHIBAIです。

 寄稿。寄稿ですかぁ。なにを書きましょうか。ちょっとググってみます。

 [寄稿]《名・ス他》原稿を新聞や雑誌にのせるように送ること。またその原稿。

 うわぁ参考にならへん。時間返してほしい。
 作品の話でもしましょうか。そうしましょう、うん、寄稿っぽい。

 今回の佐藤佐吉演劇祭2022 関連企画「見本市」、
 SHIMAISHIBAIは「エレファンドッグシンドローム」という作品で参加します。
 登場人物二人。重松さんと私の二人芝居です。出ずっぱりです。
 客演さんをお招きするのも一瞬考えたのですが、最初だし二人でやってみようやとなりました。
 自分で書いておきながらセリフの量にゲボ吐きそうです。嘘です、余裕です。

 エレファンドッグのテーマは「待つこと」。それから「抜け出すこと」。
 とある施設に収容されている「46番」と、施設の職員「春野」の物語です。
 できれば劇場で観ていただきたいので、ここではなんのこっちゃ程度で。

 会話劇になるのでしょうか。会話「だけ」の劇ではないのですが。
 二人芝居で、短編で、作りこみが難しいショーケースイベント。
 どうしてもシンプル気味になってしまうのですが、
 せっかく演劇を観るなら、生じゃないと味わえない何かが欲しいというこだわりがありまして、
 そんな私が作るので、少しやかましい「会話劇」になると思います。すみません。
 音ォ!光ィ!汗ェ!みたいな浴びてる感のある作品が好きなんです。
 ライブハウスが遊び場だった頃の名残かもしれません。

 そういえば、出るだけじゃなく作ることを意識するようになってから
 人の作ったものを今まで以上に観て読んでするようになりましたが、
 作品やお芝居って人間でますねぇ。おもしろいですよねぇ。

 すべて「その人」を経過して出てきているんだなと感じます。
 出すとか出さんとかじゃなくて嫌でも勝手に出てきますよね。
 声も顔も体も脳みそも全部自分のを使ってるんですもんね。

 書くようになって、役者をする時より強くそう感じるようになりました。
 どうしても自分から逃げられない。自分の中にあるものしか出てこない。
 人間スッケスケ。恥ずかしい!見てほしい!ああ恥ずかしい!でも見て!の永遠ループ。
 逃げられないのなら逃げるのやめにして、逃げなくてもいい奴になるしかないな。

 時間は止まりませんし、人は変わります。それを成長と呼ぶのか劣化と呼ぶのかはさておいて。
 一方通行で、絶対に戻れなくて、一度読んだ本をもう一度はじめて読むことは絶対にできない。
 でも戻りたいなんて思わない。過去より、今と未来を愛しています。

 と、いうわけで。この「はじめて」は一回きりです。
 SHIMAISHIBAIがはじめて人前で芝居をする「はじめて」。
 これからたくさんの「はじめて」を過去にしながら進むのです。
 楽しみですね。楽しいです。いっしょに楽しんでくれませんか。

 この「はじめて」を見られるのは「今」だけですよっ。

 先日からインタビューをしていただいたり、寄稿させていただいたり、
 私ばっかり悪いのでうちの重松さんの好きなところでも書いて終わりにしたいと思います。

 重松さんの好きなところは、背が高いところ。声がおもしろいところ。
 繊細なところ。素直なところ。いい意味であほなところ。
 「向こう10年あずけてくれ」というキモい誘いにのってくれたところ。

 好きな人と好きなことを好きな時にできる場所を自分で作って、
 こんなにわがままな事を、楽しみにしてくれる人がいて私は幸せ者です。
 さぁ、やりますよー。SHIMAISHIBAI、はじめます!よろしくです。




◎作品情報◎

SHIMAISHIBAI「エレファンドッグシンドローム」

~あらすじ~
とある施設の、とある檻の前。
真っ白な46番の前に春野青は立っていた。

ふたりは話し続ける。まるで静寂を恐れるように。
いつまでも来ない誰かを待ちながら。時には、探しながら。

どうして、ずっと待っているの。
どうして、ずっと待っていられるの。

そんなの当たり前じゃないか、と君は言った。

~作・演出~
藤井千咲子

~出演者~
藤井千咲子(春野青)
重松文(46番)

~参加チーム・タイムテーブル~
Bチーム
2022年4月
7日(木)19:00
8日(金)15:00
9日(土)15:00※
※終演後にアフタートーク有(約20分予定)

受付は開演の30分前。開場は20分前。
上演時間は約100分予定(1団体につき約30分の上演)。

◎以上◎

※次回は明日、キルハトッテからの寄稿です。次回もまたお会いしましょう!

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